キネスティックチェーンとは?動きが変わる身体のつながりの考え方

私たちの身体は、決して部分ごとに独立して動いているわけではありません。歩く、物を持ち上げる、腕を振るといった日常動作やスポーツ動作は、複数の関節や筋肉が連動して成り立っています。この「連動」を理解するための重要な概念が**キネスティックチェーン(運動連鎖)**です。

キネスティックチェーンとは、身体の一部の動きが、鎖のように他の部位へ影響を及ぼす考え方を指します。例えば、歩行では足首・膝・股関節だけでなく、骨盤や体幹、さらには腕の振りまでが協調して動いています。どこか一か所に硬さや弱さがあると、その影響は別の部位にまで波及し、痛みや不調として現れることも少なくありません。

この考え方は、トレーニングやストレッチ、リハビリの現場でも非常に重要です。肩が痛いからといって肩だけをケアしても、実は原因が体幹や股関節の機能低下にあるケースも多く見られます。キネスティックチェーンを意識すると、「どこが本当の原因なのか」「どの動きが連動していないのか」を多角的に捉えることができます。

また、運動連鎖がスムーズになると、力を効率よく伝えられるようになります。これはスポーツパフォーマンスの向上だけでなく、日常生活での疲れにくさやケガ予防にもつながります。全身をバランスよく使える身体は、無理のない自然な動きを生み出してくれるのです。

ストレッチやエクササイズを行う際も、「伸ばしている部位」だけでなく、「その動きがどこまでつながっているか」を感じてみてください。身体を一つの“つながったシステム”として捉えることが、より快適に動ける身体への第一歩となります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です