プロ野球球団の経営戦略 広島東洋カープ
独立採算制
広辞苑
同一企業内の各部門が、他の部門とは独立に収支調節を図る経営法。
デジタル大辞書
私企業で、各部門がそれぞれ独立に自己の収支で採算をとるように経営させる方式。
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つまり親会社をもたずに、球団の採算のみで経営すること。
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親会社からの資金援助がないため、球団が責任を持って経営をしなければならない。
プロ野球12球団!
セントラル・リーグ
中日ドラゴンズ
東京ヤクルトスワローズ
阪神タイガース
広島東洋カープ
横浜DeNaベイスターズ
読売ジャイアンツ
パシフィック・リーグ
北海道日本ハムファイターズ
福岡ソフトバンクホークス
東北楽天ゴールデンイーグルス
千葉ロッテマリーンズ
埼玉西武ライオンズ
オリックス・バファローズ
その中でも広島東洋カープは球団設立以来、資金繰りが厳しく、地元の複数の会社(13社)の出資によって何とか球団を維持をしていた。=親会社を持たない
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東洋工業株式会社社長の松田氏が球団株を集約したことで球団名に「東洋」が入った。
→松田氏は「球団を私物化することはない」と明言した。
東洋工業株式会社はマツダ株式会社に改称し、現在もカープの親会社にはなっていないが、「東洋」の名前は球団に残っている。
カープは12球団で唯一親会社をもたず、独立採算制を採用している。
→赤字を出すことができないことはもちろん、親会社からの赤字補填がないため、経営基盤が極めて脆弱である。
純利益は44年連続で黒字を達成している。
成績に関係なく、黒字経営を続けている。
カープ他球団と比較してもグッズの種類が豊富と言われている。
春のキャンプに合わせて約800種類を販売する。期間限定グッズや記念グッズが加わり、1シーズンで約1000種類に達するる。
ユニークなTシャツを作成した。
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カープは面白いグッズを作るというイメージを植え付けた。
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これをきっかけに様々な記念Tシャツを作成することになった。
最もこだわるのが、販売までのスピードである。基本的に翌日にデザインが公開され、すぐに注文を開始する。
発送が遅くなると、新鮮味がなくなってしまうので、販売数は原則300枚に抑えた。
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販売するたびに完売するため、結果的に商品の価値が上がる。
カープのマスコットキャラクターやロゴなどの著作権は基本的にフリーにしている。
街に「カープ」が溢れるようになるのが一番という思いがある。
「プロ野球は12球団ありますが、その中でも、広島カープは独自のビジネスモデルで成功を収める球団です。「カープ女子」というカープを応援する女性を指すフレーズが広まるなど、日本全国に「広島カープ」人気が広まっています。人気の高まりに伴い、スタジアムの運営スタイルも改善。チームの満足度も球界最高のチームになっています。
広島東洋カープの女性ファンのことを「カープ女子」と呼ぶようになって久しいですが、カープが強くなり試合で勝利するにつれて、「カープ女子」の数も着々と増え続けています。
ではなぜ、カープは女性をうまく取り込むことができたのでしょうか。
広島カープの戦略について、見ていきましょう。
そもそもカープ女子とは?
そもそも、カープ女子とは、カープのファンである女性を指した言葉です。
年齢や住所などに関係なく、本人が名乗りさえすれば誰でもカープ女子になれるのです。
もっとも、女性または女性の心を持っていること、そしてカープファンであることが条件とはなりますが、かなり基準がゆるいので、野球を良く知らないという方でもカープ女子を名乗っている、ということがよくあります。
実は関東地方に多いカープ女子
前述の通り、カープ女子になるための条件に居住地等はありません。
そのため、本拠地から遠く離れた関東地方でもカープ女子が増えていて、横浜スタジアムと東京ドームで、カープ戦の平均入場者数がのびているのです。
つまり、関東でのビジター戦の来場者数増加に、カープ女子は大きく貢献しているといえるでしょう。
母親がカープ女子である場合、子供連れや家族連れでの観戦もあるでしょう。
つまり、女性ファンが増えることで、来場者数の増加が期待できるのです。
実際に、ファミリーでの来場が増えていることから、カープ女子の影響力の高さがうかがかえます。
カープ女子を虜にする広島という土地の魅力とは?
広島という土地の魅力は、郷土愛の高さとちょうどよい都会感です。
就学や仕事で広島を離れていても、いざとなれば地元に戻り生活ができる点が魅力とされています。
東京や大坂ほどの大都市ではありませんが、小さい都市でもありません。
大企業から中小企業までさまざまな企業があり、地元に戻ったら仕事がない、ということもありません。
こうした条件の良さ、そして強い地元愛こそが広島の魅力といえるでしょう。」
↑インターネット引用
以上で広島カープについての話しは終わりですが、経営の観点でみて頂くと良いかなと思います。
次回はサッカーの経営に関する話しをしていきたいと思いますので宜しくお願いします!